マストドンがTwitterを代替できない一番根本的な理由は、それがコミュニティだからです。
Twitterはコミュニティです。 空間があり、人がいて、会話が発生し、歴史が積み重なり、 そしてできあがったのがTwitterです。 Twitterの価値は、プラグラムや機能ではなく、ここで積み重ねられてきた歴史です。
Twitterに限らず、あらゆるコミュニティ、なんなら人類そのものも、 積み重ねてきたその歴史、その歴史の到達点としての今現在は唯一無二のものであり、 歴史を再現することはできません。
たとえTwitterと完全に同じプログラムで、すべてのユーザが移行したとしても、 2022年に始まったコミュニティは2006年に始まったTwitterと同じ歴史をたどることはできません。
管理人とプログラムと参加者の多くが同じでも、friends.nico と best-friends.chat は 完全に別のコミュニティ です。
Twitterの代わりとしてマストドンを始めても、おそらく満足する世界は得られません。 そうではなく、ただ単に 新しいコミュニティに参加する という心持ちが大事なのです。
それでは、なぜTwiiterのような偉大なコミュニティができたのでしょう。 それは ただただ偶然 あるべき時にあるべきサービスが存在したからに過ぎません。 おそらく同じ時期に同じようなサービスは存在し、 その中で少しだけ何かが優れていたり、少しだけ活発だったに過ぎないのでしょう。
成功したコミュニティの中の人は決まって成功した理由を見つけたがります。 それは実際に行われた行動なんでしょうが、原因なのか検証できないし、そもそも理由を探すのは意味がない行為です。 なんせ 再現できない ので。
そして失敗したコミュニティが、失敗した理由として同じことを挙げる可能性も十分あります。 なぜ同じことをして片方は成功し、片方は失敗するのでしょうか? それは すべてが偶然 だからです。
そもそもコミュニティの成功とは何でしょう? ユーザの多さではありません。 ただ単純に 続いている ことこそが成功と失敗の境目です。 何よりも重要なのは続けることです。 続いていれば何かしらの文化が生まれてきます。 それがどんなにくだらない粗末なものでも構いません。 それで十分なのです。
いかなるコミュニティも、偶然で生まれて偶然の歴史を重ね偶然に文化を発展させた、唯一無二の存在です。 こんな奇跡を軽々しく止めてはならない。
マストドンはTwitterを代替できないし、Twitterもマストドンを代替できません。 ふたつのマストドンサーバ同士も、やはり代替できません。
- あるコミュニティの代わりを他のコミュニティに求めるのはやめろ
- どれだけ似てようが別物だ 別の世界線を持ち込むな
- 比較するな 慣れているもののほうが当然良く見える
- お前はつまらないと思うだろうし お前もつまらない奴だと思われて無視されて消えていくだけだ
新しいコミュニティは新鮮な気持ちで参加しましょう。 そうすれば道は開けます。