レビュー指摘点を反映

Author: mumumu

appendices/migration85.xml

@@ -2,15 +2,15 @@
 <appendix xml:id="migration85" xmlns="http://docbook.org/ns/docbook">
  <title>PHP 8.4.x から PHP 8.5.x への移行</title>
 
- <para>
+ <simpara>
   この新しいマイナーバージョンには、
   たくさんの <link linkend="migration85.new-features">新機能</link> と
   <link linkend="migration85.incompatible">互換性のない変更がいくつか</link>
   あります。実運用環境の PHP をこのバージョンにあげる前に、
   これらの変更を必ずテストすべきです。
- </para>
+ </simpara>
 
- <para>
+ <simpara>
   &manual.migration.seealso;
   <link linkend="migration71">7.1.x</link>,
   <link linkend="migration72">7.2.x</link>,
@@ -21,7 +21,7 @@
   <link linkend="migration82">8.2.x</link>.
   <link linkend="migration83">8.3.x</link>.
   <link linkend="migration84">8.4.x</link>.
- </para>
+ </simpara>
 
  &appendices.migration85.new-features;
  &appendices.migration85.new-classes;

appendices/migration85/deprecated.xml

@@ -104,6 +104,8 @@
 
    <simpara>
     同じ定数を再宣言することは、推奨されなくなりました。
+    これについては既に警告は発生しており、
+    (警告の種類が変わるだけで)それが続くことに注意してください。
    </simpara>
 
   </sect3>
@@ -217,20 +219,6 @@
    <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/deprecations_php_8_5#deprecate_date_rfc7231_and_datetimeinterfacerfc7231 -->
   </simpara>
 
-  <simpara>
-   <interfacename>DateTimeInterface</interfacename>,
-   <classname>DateTime</classname>,
-   <classname>DateTimeImmutable</classname>,
-   <classname>DateTimeZone</classname>,
-   <classname>DateInterval</classname>,
-   <classname>DatePeriod</classname> のマジックメソッド
-   <link linkend="object.wakeup">__wakeup()</link>
-   は、推奨されなくなりました。
-   マジックメソッド <link linkend="object.unserialize">__unserialize()</link>
-   を使うのが好ましいです。
-   <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/deprecations_php_8_5#deprecate_the_sleep_and_wakeup_magic_methods -->
-  </simpara>
-
  </sect2>
 
  <sect2 xml:id="migration85.deprecated.fileinfo">
@@ -270,8 +258,6 @@
   <simpara>
    <constant>MHASH_<replaceable>*</replaceable></constant> 定数は、
    推奨されなくなりました。
-   mhash*() 関数が推奨されなくなった際に、
-   これらの定数は見逃されていました。
    <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/deprecations_php_8_1#mhash_function_family -->
   </simpara>
 
@@ -337,7 +323,7 @@
    <function>openssl_pkey_derive</function> の <parameter>$key_length</parameter>
    パラメータは、推奨されなくなりました。
    このパラメータは無視されているか、キーを切り捨てるかしており、
-   それらの挙動が脆弱性になりうるためです。
+   それらの挙動がセキュリティ上の脆弱性になりうるためです。
    <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/deprecations_php_8_5#deprecate_key_length_parameter_of_openssl_pkey_derive -->
   </simpara>
 
@@ -347,7 +333,7 @@
   <title>PDO</title>
 
   <simpara>
-   "uri:" DSN スキームは、推奨されなくなりました。
+   <literal>"uri:"</literal> DSN スキームは、推奨されなくなりました。
    リモートURI から生じる、DSN に関するセキュリティ上の懸念があるためです。
    <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/deprecations_php_8_5#deprecate_pdo_s_urischeme -->
   </simpara>
@@ -430,7 +416,8 @@
   <title>PDO_PGSQL</title>
 
   <para>
-   トランザクションの状態に関連する以下の定数は、推奨されなくなりました:
+   トランザクションの状態に関連する以下の定数は、推奨されなくなりました。
+   この機能は PDO で利用できなくなっているからです:
 
    <simplelist>
     <member><constant>PDO::PGSQL_TRANSACTION_IDLE</constant></member>
@@ -530,7 +517,8 @@
 
   <simpara>
    <function>chr</function> に、
-   区間 [0, 255] の範囲にない数値を指定することは、推奨されなくなりました。
+   区間 <literal>[0, 255]</literal> の範囲にない数値を指定することは、
+   推奨されなくなりました。
    1バイトのデータは、この範囲でのみ保持できるからです。
    <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/deprecations_php_8_5#deprecate_passing_integers_outside_the_interval_0_255_to_chr -->
   </simpara>

appendices/migration85/incompatible.xml

@@ -49,8 +49,9 @@
    <title>final 指定のサブクラスでの static キーワードの置き換え</title>
 
    <simpara>
-    final を指定したサブクラスにおける、メソッドの戻り値 static は、
-    self または具象クラスに置き換えられるようになりました。
+    final を指定したサブクラスにおける、
+    メソッドの戻り値 <type>static</type> は、
+    <type>self</type> または具象クラスに置き換えられるようになりました。
    </simpara>
    <!-- https://github.com/php/php-src/pull/17724 -->
    <!-- https://github.com/php/php-src/issues/17725 -->
@@ -113,12 +114,12 @@
 
    <simpara>
     抽象クラス、列挙型、インターフェース、
-    またはトレイトにアトリビュートを適用すると、
+    またはトレイトに <code>#[\Attribute]</code> を適用すると、
     コンパイル時にエラーが発生します。
     以前のバージョンではアトリビュートを追加できていましたが、
     <methodname>ReflectionAttribute::newInstance</methodname>
     がコールされた際に Error がスローされていました。
-    新しい #[\DelayedTargetValidation] アトリビュートを使うと、
+    新しい <code>#[\DelayedTargetValidation]</code> アトリビュートを使うと、
     このエラーをコンパイル時から実行時に遅延させることできます。
    </simpara>
 
@@ -140,8 +141,9 @@
    <title>配列でない値を分解した場合</title>
 
    <simpara>
-    (NULL を除く)配列でない値を、
-    [] や list() で分解した場合、警告が発生するようになりました。
+    配列でない(但し &null; を除く)値を、
+    <literal>[]</literal> や <function>list</function> で分解した場合、
+    警告が発生するようになりました。
     <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/warnings-php-8-5#destructuring_non-array_values -->
    </simpara>
 
@@ -170,24 +172,24 @@
  <sect2 xml:id="migration85.incompatible.bzip2">
   <title>Bzip2</title>
 
-  <para>
+  <simpara>
    <parameter>$block_size</parameter> に 1 から 9 の間以外の値を指定した場合、
    <function>bzcompress</function> は <classname>ValueError</classname>
    をスローするようになりました。
-  </para>
+  </simpara>
 
-  <para>
+  <simpara>
    <parameter>$work_factor</parameter> に 0 から 250 の間以外の値を指定した場合、
    <function>bzcompress</function> は <classname>ValueError</classname>
    をスローするようになりました。
-  </para>
+  </simpara>
 
  </sect2>
 
  <sect2 xml:id="migration85.incompatible.dom">
   <title>DOM</title>
 
-  <para>
+  <simpara>
    <classname>DOMNamedNodeMap</classname>,
    <classname>DOMNodeList</classname>,
    <classname>Dom\NamedNodeMap</classname>,
@@ -197,38 +199,38 @@
    失敗するようになりました。
    現在動いているオブジェクトが、実際に失敗することはありません。
    よって、実際の影響はゼロのはずです。
-  </para>
+  </simpara>
 
  </sect2>
 
  <sect2 xml:id="migration85.incompatible.fileinfo">
   <title>FileInfo</title>
 
-  <para>
+  <simpara>
    <parameter>$filename</parameter> に nul バイトが含まれている場合、
    <function>finfo_file</function> と
    <methodname>finfo::file</methodname> は、
-   <classname>TypeError</classname> ではなく
-   <classname>ValueError</classname> をスローするようになりました。
+   <exceptionname>TypeError</exceptionname> ではなく
+   <exceptionname>ValueError</exceptionname> をスローするようになりました。
    これにより、スローされるエラーの型が、
    言語の他の動作と一貫性を保つように調整されます。
-  </para>
+  </simpara>
 
  </sect2>
 
  <sect2 xml:id="migration85.incompatible.intl">
   <title>Intl</title>
 
-  <para>
+  <simpara>
    この拡張モジュールは、ICU 57.1 以降が必須になりました。
-  </para>
+  </simpara>
 
-  <para>
+  <simpara>
    数値形式の文字列の処理に関する
    <constant>Collator::SORT_REGULAR</constant> の動作が、
    ext/standard の <constant>SORT_REGULAR</constant>
    の動作と同じになるように調整されました。
-  </para>
+  </simpara>
 
  </sect2>
 
@@ -238,7 +240,8 @@
   <para>
    不正なオプションを渡した場合、
    <function>ldap_get_option</function>
-   と <function>ldap_set_option</function> は <classname>ValueError</classname>
+   と <function>ldap_set_option</function> は
+   <exceptionname>ValueError</exceptionname>
    をスローするようになりました。
   </para>
 
@@ -259,7 +262,7 @@
   <para>
    既に構築済みのオブジェクトに対して、
    mysqli のコンストラクタをコールすることはできなくなりました。
-   コールした場合、Error がスローされます。
+   コールした場合、<exceptionname>Error</exceptionname> がスローされます。
   </para>
 
  </sect2>
@@ -297,7 +300,8 @@
   <para>
    <option role="configure">--enable-opcache</option>/<option role="configure">--disable-opcache</option>
    configure オプションは削除され、
-   ビルドしても opcache.so や php_opcache.dll はもはや生成されません。
+   ビルドしても <filename>opcache.so</filename>
+   や <filename>php_opcache.dll</filename> はもはや生成されません。
   </para>
 
   <para>
@@ -315,14 +319,14 @@
    <function>pcntl_exec</function> の
    <parameter>$args</parameter> パラメータのエントリに、
    null バイトが含まれていた場合、
-   <classname>ValueError</classname> がスローされるようになりました。
+   <exceptionname>ValueError</exceptionname> がスローされるようになりました。
   </para>
 
   <para>
    <function>pcntl_exec</function> の
    <parameter>$env_vars</parameter> パラメータのエントリまたはキーに、
    null バイトが含まれていた場合、
-   <classname>ValueError</classname> がスローされるようになりました。
+   <exceptionname>ValueError</exceptionname> がスローされるようになりました。
   </para>
 
  </sect2>
@@ -360,7 +364,7 @@
    <methodname>PDO::fetchObject</methodname>,
    <methodname>PDO::fetchAll</methodname> の呼び出し中に、
    <methodname>PDOStatement::setFetchMode</methodname> を呼び出そうとすると、
-   Error がスローされるようになりました。
+   <exceptionname>Error</exceptionname> がスローされるようになりました。
    これはたとえば、
    オブジェクトのフェッチ中に Statement
    オブジェクトをコンストラクタの引数として渡す際に、
@@ -379,15 +383,15 @@
    <constant>PDO::FETCH_PROPS_LATE</constant>
    が <constant>PDO::FETCH_CLASS</constant>
    以外のフェッチモードと一緒に使われた場合、
-   <classname>ValueError</classname> がスローされるようになりました。
+   <exceptionname>ValueError</exceptionname> がスローされるようになりました。
    これは、他のフェッチフラグの動作と一貫性を持たせるためです。
   </para>
 
   <para>
    <methodname>PDO::fetchAll</methodname> で、
    <constant>PDO::FETCH_INTO</constant> をフェッチモードとして使おうとすると、
    <constant>PDO::FETCH_LAZY</constant>
-   と同様に <classname>ValueError</classname> がスローされるようになりました。
+   と同様に <exceptionname>ValueError</exceptionname> がスローされるようになりました。
   </para>
 
  </sect2>
@@ -398,7 +402,7 @@
   <para>
    Firebird ドライバが生成した <classname>PDOStatement</classname>
    に対して、長過ぎるカーソル名を設定しようとすると、
-   <classname>ValueError</classname> がスローされるようになりました。
+   <exceptionname>ValueError</exceptionname> がスローされるようになりました。
   </para>
 
  </sect2>
@@ -439,7 +443,8 @@
    これは、文字列と &null; を受け入れます。
    &null; を渡すと、オリジナルの <function>parse_url</function>
    ベースのメソッドになります。
-   Uri\Rfc3986\Uri や Uri\WhatWg\Url を渡すと、
+   <classname>Uri\Rfc3986\Uri</classname> や
+   <classname>Uri\WhatWg\Url</classname> を渡すと、
    新しいバックエンドを使います。
    <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/url_parsing_api#plugability -->
   </para>

appendices/migration85/new-features.xml

@@ -56,10 +56,11 @@ print $result . PHP_EOL;  // Prints "11"
    </simpara>
 
    <simpara>
-    また、値を意図的に使わないことを指示する (void)
+    また、値を意図的に使わないことを指示する <literal>(void)</literal>
     キャストが追加されました。
-    (void) キャストは、プログラムそのものの実行には影響しませんが、
-    #[\NoDiscard] アトリビュートが発生させる警告や、
+    <literal>(void)</literal> キャストは、
+    プログラムそのものの実行には影響しませんが、
+    <code>#[\NoDiscard]</code> アトリビュートが発生させる警告や、
     外部の IDE や静的解析ツールが発生させる可能性がある、
     診断メッセージを抑制する目的に使えます。
     <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/marking_return_value_as_important -->
@@ -152,7 +153,7 @@ $results = concat("a", "b");
    <title>Fatal Error 発生時のバックトレース</title>
 
    <simpara>
-    (Maximum execution time exceeded のような) Fatal Error にも、
+    (Maximum execution time exceeded のような) 致命的なエラーにも、
     バックトレースが含まれるようになりました。
     <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/error_backtraces_v2 -->
    </simpara>
@@ -320,7 +321,7 @@ print T1 . PHP_EOL;   // Prints "0"
   <title>EXIF</title>
 
   <simpara>
-   OffsetTime* Exif タグが追加されました。
+   <literal>OffsetTime*</literal> Exif タグが追加されました。
   </simpara>
 
   <simpara>
@@ -339,7 +340,7 @@ print T1 . PHP_EOL;   // Prints "0"
    この新しいフラグは、
    <constant>FILTER_NULL_ON_FAILURE</constant> と組み合わせることはできません。
    組み合わせようとすると、
-   <classname>ValueError</classname> がスローされます。
+   <exceptionname>ValueError</exceptionname> がスローされます。
    <!-- RFC: https://wiki.php.net/rfc/filter_throw_on_failure -->
   </simpara>
 
@@ -501,8 +502,9 @@ print T1 . PHP_EOL;   // Prints "0"
    <methodname>XSLTProcessor::getParameter</methodname>,
    <methodname>XSLTProcessor::setParameter</methodname>,
    <methodname>XSLTProcessor::removeParameter</methodname> の
-   $namespace 引数は、空でなくても動作するようになりました。
-   動作するのは、$name 引数が Clark 記法でなく、かつ
+   <parameter>$namespace</parameter> 引数は、
+   空でなくても動作するようになりました。
+   動作するのは、<parameter>$name</parameter> 引数が Clark 記法でなく、かつ
    QName 形式でもない場合です。
    これらの場合は、名前空間が href または prefix からそれぞれ取得されるためです。
   </simpara>