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プレゼンテーションの概要(2時間)

単元: 社会と情報「問題解決 9.プレゼンテーションの方法」(p.148-151)

本時の位置づけ

メディアを「読み書き」する能力であるメディア・リテラシーのうち、本時はメディアを適切に選択して表現する能力、即ちメディアを「書く」能力を扱う。 これは、単なるスライドの装飾スキルや一方向での発話能力ではなく、伝達相手の性格・特性を踏まえた上で表現することが必要であり、コミュニケーションの根幹を成す能力である。 特にプレゼンテーションを通じて自分の意思を相手に伝え、自然な形で相手の変容を促す能力は「生きる力」の一部であり、生徒が今後の社会を生きる上で不可欠である。

教材観

プレゼンテーションは提案や発表などの特別な場だけでなく、日常の場で報告や説得をする際にも行われる、高校生にも身近な行為である。 その目的は相手を説得し変容を求めることであるから、演者は相手を意識して適切に内容を構成することが求められる。

生徒観

西京高校の生徒は学校説明会やフィールドワーク報告会など、自身がプレゼンテーションを行う機会も見る機会も多く、プレゼンテーションへの意識は高い。 しかし、現在巷間で行われる「プレゼンテーション」には、スライドをただ読み上げたり、聴衆を無視して自分勝手に話したりするものも多いのが実情である。 そうした発表からプレゼンテーションの「作法」を学ぶことで、プレゼンテーションの本質から乖離した誤った認識を持つ生徒も存在する。

指導観

以上より本時では、プレゼンテーションの本質が自然に相手を説得し変容させることにあり、聴衆を意識したプレゼンテーションの必要性を認識させること目的とする。 プレゼンテーションの本質がコミュニケーションにあることを伝えるため、既習のコミュニケーション・モデルと関連付けて説明する。 また実習では、演者の主張を明確にし、聴衆を意識したプレゼンテーションを行う過程を重視することを伝え、発表をこなすことが目的化することを避ける。 その上でプレゼンテーションのNG例を示し、生徒が内容面でも技術面でも良いプレゼンテーションを考え、実践できるようにする。

本時の目標

  • プレゼンテーションの本質が説得による行動の変容にあり、聴衆を意識して内容を構成する必要性を理解する。
  • プレゼンテーションをコミュニケーション・モデルと関連付けて理解する。

指導計画

1時限目

sequenceDiagram
	participant T
	participant S
	participant PC

Note left of T: 導入(5分)
	S->>PC: タブレットもしくはノートPCの準備作業を行う
	T->>S: Luhmannのコミュニケーション・モデルを復習する
	T->>S: コミュニケーション・モデルとメディア・リテラシーを関連付け、本時からメディアを「書く」側を扱うことを伝える
	Note right of S: PCの準備状況に配慮する

Note left of T: 展開(15分)
	T->>S: プレゼンテーションは、相手の行動の変化を促すために行う行為であることを伝える
	T->>S: 代表的なプレゼンテーションの形式として、口頭発表とポスター発表の特徴を紹介する

Note left of T: 展開(15分)
	T->>S: プレゼンテーションまでの流れを説明する
	T->>S: プレゼンテーションと質疑でのNG例やマナー違反を紹介する
	T->>S: 実習ではプレゼンテーション自体を試行しつつ学ぶことが目的だと伝える
	Note right of S: レポートや論文の論理展開と、プレゼンテーションで適切な流れは異なることを意識させる

Note left of T: 展開(15分)
	T->>S: 実習で取り組むプレゼンテーションの概要や形式、スケジュールを説明する
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2時限目

sequenceDiagram
	participant T
	participant S
	participant G

Note left of T: 展開(15分)
	S->>G: 班毎にレポートを読み合い、班員の興味や意見を把握する
	G->>S: プレゼンテーションのテーマを班毎に決める

Note left of T: 展開(15分)
	G->>S: プレゼンテーションのテーマに対する班の見解をとりまとめる
	S->>G: プレゼンテーションを行う目的を議論する

Note left of T: 展開(20分)
	S->>G: プレゼンテーションのアウトラインを検討する
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