あるリポジトリからの脱出

プロローグ

気づくと、あなたは奇妙な歴史の中にいた。
実行不能なコード群、意味不明なコミットメッセージ。

目の前にいるのは、頭部が猫で体が蛸の不思議な生物。
彼女はモナリサと名乗り、混乱するあなたに滔々と語りかける。

モナリサ:
　ここは壊れた時間の狭間、私の愛した歴史の集積地。
　理由はよくわからないのだけれど、たまに外の人が流れ着くことがあるの。
　あなたが脱出を望むのならば、ハジマリを表す0番の処理を実行するといいわ。
　歴史の謎を紐解くことで、この世界からの出口も見つけられるはず。

彼女の言葉を信じるならば、あなたが脱出するためにはこのリポジトリの歴史に散在する謎を解く必要があるようだ。
彼女は去り際にこう言い残した。

モナリサ:
　懸命に答えを埋めるだけでは、真実にはたどり着けない。
　貴方の本分を忘れず、最後まで気を配ることね…

こうして、あなたはこの世界からの出口を探し始めた…

概要

このリポジトリは、リアル脱出ゲームを参考にしたプログラマ向けの謎解きゲームです。
プレイヤーはリポジトリ内にあるデータを手がかりに謎を解き、このリポジトリからの脱出を目指します。

謎を解くために必要な情報は、すべてこのリポジトリのデータに含まれています。
このリポジトリをローカルにcloneして、ファイルの内容を書き換えたりコマンドを実行したりすることで謎を解いてください。
最終的に、このリポジトリからの「出口」を見つけ、無事に脱出することが目的です。

ゲームを始めるには、以下のコマンドを実行してください。
なお、ゲームを行うにあたり、これ以降の注意事項などにも必ず目を通すようお願いします。

$ git clone [email protected]:kokuyouwind/escape-from-the-repository.git
$ cd escape-from-the-repository
$ checker/run.sh
$ 0/run.sh

注意事項

このゲームには以下のツールおよび知識が必要です。

• シェルスクリプトの知識、及び実行環境(bashを想定)
• gitの知識、及び実行環境
  • git merge するよう指示があった場合は git merge --ff を利用してください
• プログラミング・プログラミング言語・Unixコマンドなどについての初歩的な知識
• openssl, md5sumの実行環境
  • MacOSの場合は標準でmd5sumが存在しないため、brew install md5sha1sumなどでインストールしてください
• UTF-8のテキストが等幅フォントで正常に表示・編集できるターミナルとテキストエディタ
  • α(アルファ), η(イータ), λ(ラムダ) , →(右矢印) などが正しく表示できること
  • このテキストを表示した時、↑この位置に丁度λが表示されていること
  • iTerm2 の場合は Treat ambiguous-width characters as double width のオプションを設定してください
  • Vim の場合は set ambiwidth=double を設定してください
  • その他の端末やエディタで問題が起こる場合、「(名前) 記号 ずれる」などで検索すると情報が出てくる場合があります

実行環境についてはchecker/run.shを実行することで、条件を満たしているかを確認できます.

謎解きの方法や答えをバラすこと(ネタバレ)は、他の人の解く楽しみを奪う行為ですのでご遠慮ください。
なお、このゲーム自体についての感想や、謎を解いたことの報告などは歓迎します。
Twitterではハッシュタグ「#あるリポジトリからの脱出」をご利用ください。

ゲームの過程でスクリプトや回答ファイルを編集する必要がありますが、
これらの内容はコミットしないようにしてください。
謎解きの過程で編集内容が失われる操作は表われないようになっていますが、
必要であればリポジトリ外にバックアップを取ることをおすすめします。

Issueにヒントを掲載していく予定です。
どうしても解けない謎があれば参照してみてください。

文章や謎の間違いなどを見つけた場合は、@kokuyouwindか k.escape.from+the.repository[at]gmail.com までご報告いただけると助かります。

最後に

この謎解きは難しめに作られています。
謎が解けずに詰まってしまうことがあるかもしれませんが、ゼロからしっかりと見直して、懸命に し かけることであなたの本分にたどり着けるでしょう。
じっくりと腰を据えて、あるいは友人と協力して、脱出を目指して下さい。
楽しんでいただけますと幸いです。