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コンテナ上で Vim を使った開発をするためのツール。 (VSCode Dev Container の Vim 版)
VSCode 向けに作成された devcontainer.json
に追加する形で Vim による Dev Container 開発のための設定を追加・起動するツールです。
- devcontainer.vim で、コンテナ上の Vim に引きこもって作業を行う(ゼロから環境構築をしてみよう編) - mikoto2000 の日記
- ?「えっ!1分でGo言語の環境構築を!?」 devcontainer.vim「できらぁ!」 - YouTube
- 開発用コンテナを立ち上げ、そこに Vim/NeoVim を転送し、起動する
devcontainer.json
が無いプロジェクトで、ワンショットで開発用コンテナを立ち上げる- docker に渡す引数のカスタマイズができる
devcontainer.json
が無いプロジェクトに、devcontainer.json
のテンプレートを追加できるdevcontainer.json
があるプロジェクトで、開発用コンテナを開始・停止・削除できるdevcontainer.json
とは別に、devcontainer.vim.json
を記述することで 開発用コンテナにdevcontainer.vim
用の設定を追加できる- 開発用コンテナで起動する Vim に追加で設定する vimrc を定義できる
- 開発コンテナ内に Vim/NeoVim のパスが通っている場合、それを利用する
- 開発用コンテナ上の Vim でヤンクした文字列を、ホスト PC のクリップボードへ貼り付けられる
- 開発用コンテナ内で使用するしたいツールを、開発用コンテナに転送して使用可能にする
vim
,devcontainer
,clipboard-data-receiver
など、使用するツールのアップデートができる- セルフアップデートができる
以下コマンドがインストール済みで、PATH が通っていること。
- docker
コンテナ内に以下コマンドが存在し、 PATH が通っていること。
- which
ARM の場合、コンテナ内に tar
コマンドが存在していること
NAME:
devcontainer.vim - devcontainer for vim.
USAGE:
devcontainer.vim [global options] command [command options]
VERSION:
3.5.0
COMMANDS:
run Run container use `docker run`
templates Run `devcontainer templates`
start Run `devcontainer up` and `devcontainer exec`
stop Stop devcontainers.
down Stop and remove devcontainers.
config devcontainer.vim's config information.
vimrc devcontainer.vim's vimrc information.
runargs run subcommand's default arguments.
tool Management tools
clean clean workspace cache files.
index Management dev container template index file
self-update Update devcontainer.vim itself
bash-complete-func Show bash complete func
help, h Shows a list of commands or help for one command
GLOBAL OPTIONS:
--license, -l show licensesa.
--nvim use NeoVim.
--shell value start with shell.
--help, -h show help
--version, -v print the version
devcontainer.vim run [DOCKER_OPTIONS] [DOCKER_ARGS]
docker run -it --rm -v "$(pwd):/work" --workdir /work -v "$HOME/.vim:/root/.vim" --name golang golang:1.22.1-bookworm
コマンド相当の環境でコンテナを立ち上げる場合の例:
devcontainer.vim run -v "$(pwd):/work" --workdir /work -v "$HOME/.vim:/root/.vim" --name golang golang:1.22.1-bookworm
start
サブコマンドで、環境を立ち上げ、Vim を転送し、起動できる。
たとえば、カレントディレクトリから devcontainer.json
を検索し、読み込み、環境を立ち上げ、Vim を転送し、起動する場合は以下。
devcontainer.vim start .
devcontainer
への引数を(--workspace-folder
以外は) そのまま利用できるため、
.vim
をバインドしたい場合、以下のように指定する。
devcontainer.vim start --mount "type=bind,source=$HOME/.vim,target=/root/.vim" .
stop
サブコマンドで環境の停止ができる。
devcontainer.vim stop .
再開したい場合は、もう一度 start
サブコマンドを実行する。
down
サブコマンドで環境の削除ができる。
devcontainer.vim down .
devcontainer.vim
が内部で利用するツールをアップデートしたい場合には、 tool
サブコマンドを使用する。
# Vim のアップデート
devcontainer.vim tool vim download
# devcontainer CLI のアップデート
devcontainer.vim tool devcontainer download
self-update
サブコマンドを使用して、 devcontainer.vim
自身を最新バージョンに更新できます。
devcontainer.vim self-update
devcontainer.vim templates apply
サブコマンドを使用することで、 devcontainers が提供しているテンプレートから devcontainer.json
を生成できる。
Go
のテンプレートを用いて devcontainer.json
を生成する場合の例:
$ devcontainer.vim templates apply .
Search: Go
? Select Template:
▸ Go
Go & PostgreSQL
Node.js & Mongo DB
Hugo & pnpm
devcontainer.vim templates apply
を実行すると、テンプレート名の一覧が表示されるので、キー入力で名前をインクリメンタル検索し、上下キーでカーソルを移動・エンターキーでテンプレートを決定できる。
devcontainer.vim
にパスを通し、 .bashrc
などに以下コードを追加することで、サブコマンドの補完が有効になります。
eval "$(devcontainer.vim bash-complete-func)"
.vim
や vimfiles
など、ホストからバインドマンとさせたいものがあるが、
VSCode 等の他ツール向けに作成した devcontainer.json
に devcontainer.vim 専用の mounts
定義を付けることはしたくない。
そのため、別途 devcontainer.vim のみが読み込むファイルを .devcontainer/devcontainer.vim.json
に配置する。
devcontainer.vim は、 .devcontainer/devcontainer.json
と .devcontainer/devcontainer.vim.json
をマージして実行する。
PROJECT_ROOT/
+- .devcontainer/
| +- devcontainer.json # 普通の devcontainer 向けの設定を記述
| +- devcontainer.vim.json # .vim のマウントなど、 devcontainer.vim のみで利用したい設定を記述
|
+- ...(other project files)
devcontainer.json
:
{
"name":"Go",
"image":"mcr.microsoft.com/devcontainers/go:1-1.22-bookworm",
"features":{},
"remoteUser":"vscode"
}
devcontainer.vim.json
:
{
"mounts": [
{
"type": "bind",
"source": "${localEnv:HOME}/.vim",
"target": "/home/vscode/.vim"
}
]
}
devcontainer.vim config -g
で devcontainer.vim
が使用するための追加設定ファイルのテンプレートを生成できる。
devcontainer.vim config -g --home /home/containerUser > .devcontainer/devcontainer.vim.json
使用できるオプションは以下:
-g
: 設定生成フラグ-o
: 生成した設定の出力先ファイルを指定(default: STDOUT)--home
: 設定テンプレート内のホームディレクトリのパス
denops.vim や coc.nvim など 別途ランタイムが必要なプラグインを使用している場合、 devcontainer.vim.json
の features
にイメージ ID を追加することで、コンテナへランタイムをインストールできる。
deno をコンテナにインストールする例:
...(snip)
"features": {
"ghcr.io/devcontainers-community/features/deno:1": {}
}
...(snip)
features
に指定できるイメージは Available Dev Container Features で確認できる。
devcontainer.vim vimrc -o
で、コンテナ上で実行する Vim に、追加で読み込ませるスクリプトが開きます。
このスクリプトを更新することで、コンテナ上の Vim のみに適用させたい設定ができます。
デフォルトでは、以下の内容になっています。
(ノーマルモードで "*yy
, ヴィジュアルモードで "*y
でホストへ "
レジスタの内容を送信する)
好みに応じて修正してください。
if !has("nvim")
nnoremap <silent> "*yy yy:call SendToCdr('"')<CR>
vnoremap <silent> "*y y:call SendToCdr('"')<CR>
else
nnoremap <silent> "*yy yy:lua SendToCdr('"')<CR>
vnoremap <silent> "*y y:lua SendToCdr('"')<CR>
endif
また、デフォルトに戻したい場合には、 -g
オプションで vimrc を再生成してください。
devcontainer.vim vimrc -g
devcontainer.vim 上で動く Vim には、 g:devcontainer_vim
変数が v:true
で定義される。
以下のように判定すれば、「devcontainer.vim 上で動く Vim のみで実行される Vim script」が記述できる。
if get(g:, "devcontainer_vim", v:false)
" Run only on devcontainer.vim
endif
devcontainer.vim runargs -o
で、 run サブコマンドへ暗黙的に設定される引数設定ファイルが開きます。
このファイルを更新することで、暗黙的に適用させたい引数が指定できます。
デフォルトでは、以下の内容になっています。
(カレントディレクトリを /work
へマウントし、ワーキングディレクトリも同じ場所へ設定)
好みに応じて修正してください。
-v "$(pwd):/work" -v "$HOME/.vim:/root/.vim" --workdir /work
また、デフォルトに戻したい場合には、 -g
オプションで runargs を再生成してください。
devcontainer.vim runargs -g
「--nvim
オプションを追加する」または、「環境変数 DEVCONTAINER_VIM_TYPE
に nvim
を設定する」
ことで、 vim の代わりに nvim の AppImage を転送して起動します。
devcontainer.vim --nvim start .
or
export DEVCONTAINER_VIM_TYPE=nvim
devcontainer.vim start .
「--shell
オプションを追加する」または、「環境変数 DEVCONTAINER_SHELL_TYPE
に使用するシェルを設定する」
ことで、 vim の代わりにシェルを起動します。
devcontainer.vim --shell bash start .
or
export DEVCONTAINER_VIM_TYPE=bash
devcontainer.vim start .
その際に、転送した Vim/Neovim を使用したい場合には、/VimRun.sh
を実行してください。
devcontainer.vim 2.x.x で Vim を利用しており、devcontainer.vim 3.x.x から NeoVim を利用する場合、devcontainer.vim vimrc -o
で表示される vimrc のマッピングを削除するか、以下のように if !has("nvim")
でマッピングを囲むかの対応をしてください。
if !has("nvim")
nnoremap <silent> "*yy yy:call SendToCdr('"')<CR>
vnoremap <silent> "*y y:call SendToCdr('"')<CR>
endif
v3.2.0 から NeoVim でのクリップボード連携が使用可能となったため、 Vim/NeoVim 両方を使用する場合、vimrc を以下のように書き換えてください。
if !has("nvim")
nnoremap <silent> "*yy yy:call SendToCdr('"')<CR>
vnoremap <silent> "*y y:call SendToCdr('"')<CR>
else
nnoremap <silent> "*yy yy:lua SendToCdr('"')<CR>
vnoremap <silent> "*y y:lua SendToCdr('"')<CR>
endif
- alpine 系のコンテナでは amd64 アーキテクチャは使用できません
- aarch64 のコンテナで NeoVim を利用する場合はシステムインストールされたものを利用する必要があります
- NeoVim AppImage が使えず、システムインストールの NeoVim も存在しない場合、 NeoVim の代わりに Vim が起動します
- macOS で NeoVim を利用する場合は、システムインストールの NeoVim しか利用できません システムインストールの NeoVim が検出できなかった場合、代わりに Vim が起動します
go install github.com/mikoto2000/devcontainer.vim@latest
バージョン指定でインストールしたい場合には、以下コマンドでインストールする。 ※ 設定不備で、バージョン指定でインストールできるのは v3.0.2 以降のみとなっている
go install github.com/mikoto2000/devcontainer.vim/[email protected]
Delete executable file, config directory(~/AppData/Roaming/devcontainer.vim
), and cache directory(~/AppData/Local/devcontainer.vim
).
Remove-Item PATH_TO/devcontainer.vim.exe
Remove-Item -Recurse ~/AppData/Roaming/devcontainer.vim
Remove-Item -Recurse ~/AppData/Local/devcontainer.vim
Delete executable file, config directory(~/.config/devcontainer.vim
), and cache directory(~/.cache/devcontainer.vim
).
rm PATH_TO/devcontainer.vim
rm -rf ~/.config/devcontainer.vim
rm -rf ~/.cache/devcontainer.vim
TODO:
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