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1f8bff5
commit 723d658
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Original file line number | Diff line number | Diff line change |
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@@ -0,0 +1,25 @@ | ||
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title: "131" | ||
date: 2025-02-06 | ||
description: "桐陰会雑誌 第131号" | ||
tags: ["Club","History"] | ||
series: ["桐陰会雑誌"] | ||
series_order: 131 | ||
draft: true | ||
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## 電波研究会 | ||
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一年前に交代して、一番最初につまずいたのが予算だった。「最初からはしたない。」などと思わないでいただきたい。重要なことなのである。今年は、一万円の大台を大きく割った。なぜだろう。原因は二つ。前の会計との連絡がうまくいかずに、十一月になるまで予算がおろせなかったことが一つ。もう一つは、十一月一日現在の状態で、書かせながら、書いたのが十一月半ばだったからである。金欠病は、電波をやるものの常である。あきらめることにしよう。<br> | ||
次に、今年度やったことをふり返ってみよう。今年は、去年からだいぶ目標を受けついだ。<br> | ||
一、測定機、工具を揃える。<br> | ||
二、研究は、個人でやる。<br> | ||
三、質問会を開く、一年生会員を対象に基礎知識を教える。<br> | ||
しかし昨年十二月に、委員長陣からの連絡で、来年五月に、研究発表会を開くという。<br> | ||
それで、目標を変えた。そして、まとまったものを研究することにした。<br> | ||
変更以前を反省してみると、㈠の測定器は、大枚を支払って、テストオシレーターを購入した。工具は、大体必要なものはそろった。㈡は、今の二年生が、熱心にやっていた。㈢は、大体失敗に終わった。質問会は開かなかったが、もう一つの方は、だいぶ回を重ねた。しかし、出てくる人数が少ない。また、出席者の顔が一定していない。これが失敗の原因である。<br> | ||
変更後の研究は、残り少ない前年度の予算から、九五五(真空管名)を二本買い、それで、極超短波(300Mc~3,000Mc 1Mcは1,000Kc)の発振をさせる実験をすることにした。研究会の中に、二つの班を作り、一班はアンテナの向きによる感度を調べ、一班はレッヘル線などによる周波数の測定をすることにした。ところが、電気がうまく理科室に来てなくて、電源を交代で使うため、仕事がはかどらない。その後、学芸会、院戦と行事が続き、期待の発表会も流れたため、今、未完成の状態にある。今度、何年かかってもいいからやりとげ、りっぱな発表をしてほしい。<br> | ||
今年は、研究会の連合組織を作ろうと計画したが、責任者の集まりが悪く、未成立となってしまった。これができれば、相互の連絡だけでなく、もっと大きな研究もできると思うし、器具なども、スムーズに利用し合えるのではないだろうか。<br> | ||
研究会合日制は、部の理解ある配慮で、実施できた。しかし、この制度を理解しない会員が存在したのは、残念だった。<br> | ||
今度この研究会にも多かれ少なかれ、幽霊会員がいるであろう。出るようにさせるなり、なんらかの処理をはやくとることが望ましい。<br> | ||
今度の新しい責任者たちの間に、研究会をつぶそうとする気配がある。そのようなことをする前に、付属になぜ、研究会があるのかをよく考えてほしい。もちろん、今の研究会は弱い。しかしそれを強くしていくのが、次の責任者の仕事である。部に、会員が出るからと言って傍観してないで、地道に研究を続けたまえ。きっとわかってくれる人が出てくる。 |